6月25日午前11時より「一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)第11回定時総会」が明治記念館(港区元赤坂)で開催されました。
会員の出席状況は、議決権を有する正会員239団体のうち56団体が出席、議長委任状提出が57団体、書面による表決参加が90団体で、合計203団体の参加となりました。

審議に先立って加増良弘理事長が挨拶に立ち、次のように述べました。
「本日はお足元の悪い中、ご参集いただきまして、本当にありがとうございます。今回はA-PABが発足して10周年を迎える記念すべき総会となりました。この後懇親会もございますので、ぜひご参加いただければと思います。ここまでこられたのも、270を超える正会員および賛助会員の皆様のおかげだと感謝しております。
この10年間A-PABは、その名のとおり放送サービスの高度化を推進してまいりました。新しいテレビ技術の規格のメンテナンスはもちろんのこと、4K8K衛星放送の推進や地上4K放送の試験事務の請負、最近では「ローカルコンテンツバンク(LCB)」への支援など、様々な事業を行ってまいりました。ただ、とりわけここ1、2年の間にテレビをめぐる状況は本当に大きく様変わりしました。25年度には、民放BSが4K放送を終了するというアナウンスがなされ、また地上4K放送に関する試験事務が終了するなど、A-PAB事業の根幹部分にかかる大きな動きがございました。また、NHKでも大きな改革が進んでおります。インターネット業務が本来業務になり、NHK-ONEが大きく動き出しました。さらに、テレビメーカーの皆様の顔ぶれも随分変わりました。本日皆様にご報告させていただきますのは、大きく変わったこの1年を締めくくる事業報告であり、決算報告であります。さまざまなご意見を頂戴できればと思っております。この後の懇親会も含め、ご意見を頂戴できればと思っております。
この先A-PABは何を目指し、何を実現していくのか、現在4K放送が見られる40型以上の大型テレビの売れ行きは好調と聞いております。累計の台数を見ましても、それほど遠くなく3,000万台の大台を超えるのではないでしょうか。ネット結線が可能で、4Kコンテンツが見られるテレビが売れている以上、A-PABの業務がなくなることはありません。ともすれば“オワコン”と称されるテレビですが、放送の周辺でどんどん裾野が広がっています。ここにどう関わり、どのように前進していくか、A-PABの新しい時代が始まるのだと思って、皆さんと一緒に頑張っていくつもりです。本日はよろしくお願いいたします。」

続いて、議長に日本放送協会の福井裕一郎氏が選出され、議事録署名人には株式会社TBSテレビの高梨史憲氏、ソニー株式会社の片岡伴通氏がそれぞれ指名されて議事に入りました。

審議事項として、第1号議案「任期満了に伴う役員の選任について」を阿部浩二専務理事が説明し、原案のとおり各々の役員の選任について承認されました。
今回退任された理事の方々は、阿部浩二専務理事(日本放送協会)、粕谷賢之氏(株式会社BS日本)、小池英夫氏(日本放送協会)、里 賢一氏(日本テレビ放送網株式会社)、降旗邦義氏(ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社)の5名です。また監事は、堀木卓也監事(一般社団法人民間放送連盟)が退任されました。
新しく理事に就任された方々は、伊佐治 健氏(日本テレビ放送網株式会社)、伊佐野英樹氏(株式会社BS-TBS)、石井令人氏(日本放送協会)、大竹隆太郎氏(パナソニック株式会社)、小川 航氏(日本放送協会)、川上純平氏(株式会社博報堂)、木井一生氏(ソニー株式会社)、濵島 聡氏(株式会社BS朝日)の8名です。また監事は、長谷川 洋氏(一般社団法人民間放送連盟)が就任されました。
上記を含む理事26名、監事3名が次期役員に選任されました。

続いて、第2号議案「一般社団法人放送サービス高度化推進協会定款の改定について」に移り、総会及び理事会の招集通知および関連資料を電磁的方法によって送るための定款の改定について、原案の通り承認されました。
続いては「2025年度事業報告及び決算報告について」に移り、事業報告については阿部浩二専務理事、江頭孝之常務理事、安田隆二理事が以下のようにそれぞれの担当分野について報告しました。
阿部浩二専務理事
「はじめに」と「4K・8K等の技術基盤を用いた、新たな産業・文化の創成への貢献に関わる業務」のほか、会員の状況および協会の運営について報告しました。

江頭孝之常務理事
「地上・BSテレビ放送/4K8K衛星放送に関わる普及、利用促進、周知広報、受信環境整備の推進」、「新たな放送技術を用いたコンテンツの制作環境の高度化と浸透に向けた業務」、「地上テレビジョン放送番組の著作権保護に関する関係事業者等との連絡、調整、契約に関わる業務」、「会員向けサービス」について報告しました。

安田隆二理事
「放送サービスの高度化(4K・8K、スマートテレビ等)/地上・衛星デジタル放送に関わる技術仕様の検討、検証、評価等」、「地上テレビジョンのエンジニアリングサービス並びにBS放送のエンジニアリングストリームの衛星基幹放送業務の運用および関係事業者等との連絡、調整、契約に関わる業務」、「放送を取り巻く環境の変化に対応すべく、短期および中長期的観点からデジタル時代における放送サービスの価値向上に資する課題の検討および取り組み」について報告しました。

2025年度決算報告については、阿部浩二専務理事が報告しました。次に堀木卓也監事(一般社団法人日本民間放送連盟)から、金子 豊監事(日本放送協会)と平井淳生監事(一般社団法人電子情報技術産業協会)とともに事業報告、会計および理事の職務の執行状況に関する監査を行ったところ、いずれも適正であった旨が報告され、第11回総会は終了しました。
また総会終了後、別室において臨時理事会が開かれ、26名の理事のうち22名が出席する中、加増良弘理事長、須藤 修副理事長、江頭孝之常務理事、安田隆二業務執行理事がそれぞれ再任され、石井令人専務理事兼事務局長が新任されました。