「超高精細」な映像が挙げられます。4Kは現在のフルハイビジョン(2K)に比べて4倍の画素数(830万画素)、8Kは16倍の画素数(約3,300万画素)で構成されています。
4K・8Kテレビは、近づいて見ても映像(画素)の粗さが気にならないので、視野が広がり、圧倒的な臨場感をお楽しみいただけます。
また、今回のBS・110度CSの新4K8K衛星放送では、HDR(ハイダイナミックレンジ)のサービスが実施され、表現できる明暗の幅(ダイナミックレンジ)が広がり、今まで以上の輝きや、明るいシーンから暗いシーンにいたるまで、より豊かな映像表現ができるようになります。そして、色域が拡がることで、自然で鮮やかな色の表現が可能になります。
さらには、映像の階調(グラデーション)表現もきめ細かくなりますし、1秒間に送信する映像をインターレースからプログレッシブに変更できるため、ブレが少ない映像を楽しむことが可能になります。
また、8K放送では、22.2チャンネルの立体音響も可能になっています。
詳細はこちらをご覧ください。
放送内容については、各放送事業者にお問い合わせください。
総務省の計画では2K・4K・8Kが視聴者のニーズに応じて併存することを前提としており、地デジ・BS・110度CSの現行放送(2K)は、引き続きご覧いただくことができます。
新4K8K衛星放送では、ステレオ、5.1チャンネル、7.1チャンネル、22.2チャンネルの音声が放送できるようになっています。
具体的に、どのような番組でどのような音声が提供されるかは、各放送事業者にお問い合わせください。
NHK-BS4K、QVCは当初よりほぼすべてピュア4K制作です。他局も放送開始当初より帯編成の報道番組やドラマの4K収録を積極的に行っており、スポーツイベントやスペシャル番組などでもピュア4Kでの放送を増やしており、継続的に比率は上昇しています。現在、2Kチャンネルとサイマルがほとんどの民放系でも、4Kチャンネル独自番組の放送が始まっている局もあります。
HD(2K)放送規格の輝度に関しては、1990年にTV受像機のブラウン管が出せる明るさに限界があったアナログ放送をベースにSDR(スタンダード・ダイナミック・レンジ)として制定しました。2018年12月に放送がはじまった新4K8K衛星放送は、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)という明るさの範囲が格段に広がった規格を採用しています。
TVのパネル(液晶や有機EL)等が進歩し、この特性(ダイナミックレンジ:10倍から100倍)を活かした、明暗に差がある画作り、映像表現ができるようになりました。この、4K放送が暗く見える現象は、新4K8K衛星放送の放送規格が策定される前に発売された4K対応TVと、4K8K外付けチューナーの組み合わせで視聴される場合や、店頭で比較できる環境でご覧になった時に感じられる現象です。
特に店頭など周辺環境が明るい場所では、TV受像機側で明るく表示できるようになったパネルの能力の活かすべくTVの輝度を高く設定し、SDR映像を全体的に明るく表示して展示していることが原因と思われます。
ご自宅では、いまお手持ちの4K対応テレビがHDRに対応しているかなどを良く確認された上で、視聴環境を整えていただくことをお勧めします。
新4K8K衛星放送対応の4Kチューナー内蔵テレビ、または4K対応テレビ(※1)に、新4K8K衛星放送に対応した4Kチューナーを接続(※2、3)することで、お楽しみいただけます。
なお、BS右旋で放送される4K放送は、従来のBS放送と同じ電波・周波数を使うため、現在のアンテナや配線等を交換せず、視聴できますが、安定して視聴するには、受信設備を確認することをお勧めします。全ての新4K8K衛星放送をお楽しみいただくには、右旋・左旋対応のアンテナへの交換のほか、お使いの分配器、分波器、ブースター等も対応機器へ交換する必要があります。
※1:4K対応テレビには、新4K8K衛星放送対応のチューナー(受信機能)は搭載されていません。
※2:HIGH SPEED(カテゴリー2)に対応したハイスピードHDMIケーブルを使用してください。
※3:HDMI端子はHDCP 2.2と4K 60Hz入力に対応している必要があります。
従来のBS・110度CSアンテナは、右旋放送のみに対応しています。そのため、BS右旋で放送される4K放送は受信できますが、BS・110度CSの左旋で放送される4K・8K放送は受信できません。
このため、全ての新4K8K衛星放送をお楽しみいただくには、右旋・左旋対応のアンテナに交換する必要があります。
交換にあたりBS・110度CS右左旋放送受信帯域に対応したSHマーク登録品が販売されておりますので、そちらの製品を推奨いたします。
衛星の電波は、アンテナで中間周波数(IF)に変換されて、受信機に伝送されます。左旋のIFは右旋のIFより高い周波数帯を使用するため、受信することができません。全ての新4K8K衛星放送をお楽しみいただくには、お使いの分配器、分波器、ブースターを対応機器へ交換する必要があります。
交換にあたりBS・110度CS右左旋放送受信帯域に対応したSHマーク登録品が販売されておりますので、そちらの製品を推奨いたします。
なお、ご使用のケーブルによっては伝送できない場合があり、交換していただくことが必要になる場合があります。
NHK、(株)BS日本、(株)ビーエス朝日、(株)BS-TBS、(株)BSテレビ東京、(株)ビーエスフジの4K放送は、現在のBSと同じ右旋円偏波で放送されるため、現在お使いのBSアンテナのまま見ることができます。
※1:現在放送されているBSの全てのチャンネルを受信できていないなどの場合は、機器等の交換が必要になる場合があります。
※2:㈱BS日本は2019年9月1日放送開始予定。
既設の共同受信用の衛星アンテナ(BS・110度CSアンテナ)が、右旋放送のみに対応している場合は、BS右旋で放送される4K放送は受信できますが、BS・110度CSの左旋で放送される4K・8K放送は受信できません。更に、衛星アンテナから出力されるBS・110度CSの左旋の周波数(IF:中間周波数)は、これまでの右旋のIFより高い周波数帯を使用するため、全ての放送をお楽しみいただくには、既設の伝送機器では、受信できない場合があります。
視聴形態により以下の対応が必要です。
1. アパート、マンション等の集合住宅で、共同受信(屋上に受信アンテナを設置)で視聴されている場合は、共同受信設備(BS・110度CSアンテナ、ブースター、分岐器、分配器、テレビ端子)、並びにご家庭で使用している、分配器、分波器などを新4K8K衛星放送対応機器へ交換する必要があります。
なお、ご使用のケーブルによっては伝送できない場合があるため調査が必要です。調査、改修については集合住宅のオーナー様か管理組合等にご相談ください。
2. ケーブルテレビ又は光回線サービスでご視聴されているご家庭は、契約している事業者にご相談ください。
3. 個別に南向きのベランダ等に衛星アンテナを設置して視聴している場合は、BS・110度CS右旋・左旋対応のアンテナに加え、お使いの分配器、分波器、ブースター等を対応機器へ交換する必要があります。
交換にあたりBS・110度CS右左旋放送受信帯域に対応したSHマーク登録品を推奨いたします。
視聴形態別による詳細な視聴方法については衛星アンテナもしくはテレビ等の販売店にご相談ください。
新4K8K衛星放送の受信機能を表すロゴマークがあります(商標登録出願中)。
カタログや店頭での商品選択の際に、BS4K・110度CS4K・BS8Kの各放送に対応している機器かどうか確認するにはこのロゴを目印にするか、販売員等に確認・相談してください。
ケーブルテレビや光回線サービスでも新4K8K衛星放送が視聴できます。
お住まいの地域の事業者によっては、市販の4K・8K放送のチューナーやその機能を内蔵したテレビ、または専用のSTB(セットトップボックス)が必要になります。 詳しくは、ご契約の事業者からの案内をご確認ください。
BS・110度CSの4K放送はハイビジョン放送とは異なった方式で放送されます。ハイビジョンテレビには受信機能が搭載されておらず、そのままでは視聴できません。
新4K8K衛星放送に対応した4Kチューナーにはハイビジョンテレビに接続できるものがあり、それを追加することで視聴できます。ただし、画質は4Kではなく、ハイビジョンテレビ画質です。
新4K8K衛星放送の受信機能を有する受信機のリモコンには、「地上」「BS」「CS」ボタンに加え、ボタンが搭載されています。
■メディア選択ボタンの例
4Kテレビ:「4K」
8Kテレビ:「4K/8K」
このボタンを押した後に、番組に割り当てられたリモコン番号/チャンネル番号を押すか、チャンネルアップダウンボタンを押すことで選局できます。
また、新4K8K衛星放送の番組表(EPG)を表示させ、現在放送中の見たい番組を選択することでも選局できます。
ベランダなどのアンテナ取り付け場所から、南西の方角、晴天時の午後2~3時に太陽が見通せるかをご確認ください。
マンションなどの集合住宅では、アンテナを設置できない場合がありますので、事前に管理人さんにご相談ください。
2018年12月現在、新4K8K衛星放送チューナー内蔵レコーダーが一部メーカーより発売されております。ハードディスクに録画した新4K衛星放送の番組は、4K画質のままブルーレイディスクにダビングして残せます。ただし、コピーワンスの番組は、ムーブ(移動)になり、ハードディスク内のデータは削除されます。
録画した4K番組は、異なるメーカーの機器では再生できない場合があります。また、通常(4K非対応)のBDレコーダーやプレーヤーでは再生できません。
録画禁止の番組は録画できません。詳しくは各放送事業者にお問い合わせください。
映像・音声のデータの量や録画するモード(録画の画質)にもよりますが、現在発売されている機種では目安として、2TBで130時間、4TBで260時間の録画が可能であるとアナウンスされています。
新4K8K衛星放送で用いる左旋のIF(中間周波数)信号は、2224MHz~3224MHzの周波数帯を使用し同軸ケーブルに伝送します。
この左旋のIF信号は、同軸ケーブルで伝送されることを想定して周波数を決めていますが、一部の古いタイプの増幅器や分岐・分配器、直列ユニットなどの機器には、「直付け」と呼ばれる同軸ケーブルの芯線等を露出させて取り付けるタイプのものが存在しています。
こうした、同軸ケーブルの露出部分から左旋の周波数帯の電波が漏れる(この現象のことをIF(中間周波数)の電波漏洩と呼んでいます)と、他の無線通信への電波干渉が発生する可能性があります。
左旋帯域で使用するIF(中間周波数)と同じ帯域の無線通信は、無線LAN、ブロードバンドワイヤレスアクセスなどに利用されています。こうした無線機器に衛星放送の左旋のIF信号が干渉すると、無線通信のエラー、通信速度の低下、回線がつながりにくくなるなどの影響が出る可能性があります。
同軸ケーブルの芯線が露出して接続されている箇所から電波が漏れることがわかっています。このため、電波の漏洩を抑えるためには同軸ケーブルの接続箇所にF型コネクターと呼ばれるものを使用して接続することが必要になります。
左旋の2224MHz~3224MHzまでを伝送するように設計された機器では、このF型コネクター等を利用して同軸ケーブルを接続するようになっていますので、このような機器を用いた上、電波の漏れない確実な施工が必要です。
なお、新設・交換にあたり新4K8K衛星放送の受信帯域に対応し、電波漏洩もしないことを示すシンボルマークである「SHマーク」が付いている機器もありますので、こうした機器を使用する事が必要です。
漏洩で他の無線へ干渉することとは逆に、2400MHz帯の電波を利用している「電子レンジ」等から、同軸ケーブルの接続部分が露出している部分から漏れ込んで、BS左旋の放送が影響を受ける(新4K8K衛星放送が映らない)可能性があります。
このため、同軸ケーブルの芯線が露出している接続部分は、他の無線へ干渉を起こすばかりでは無く、電子レンジ等からの干渉を受けることもありますので、露出部分が無いようF型コネクター等を利用した施工を行うことが必要です。
詳しくお聞きになりたい場合は、
新4K8K衛星放送コールセンター 0570-048-001へお問い合わせください。
※運用時間は、平日9:00~17:00(12月29日~1月3日は休み)
※一般電話からは市内通話料金でご利用いただけます。